14歳の時に札幌道場に入門し、大学卒業後に大会で結果を残すべく上京、名門道場である三軒茶屋道場(当時は城西支部の分支部だった)に移籍しました。数年間は試合結果が全く出ず、「このまま結果が出ずに終わってしまうのではないか」という不安を抱えながら研鑽の日々を過ごしていました。 先生、先輩から技だけでなく「ハートが大事なんだ」といった教えや同年代の仲間たちとの切磋琢磨、支えあいのなかでなんとか運良く全国大会で結果を残すことができました。優勝したあとは喜びよりも「報われた」という自分自身へかけていた重圧から解放された安堵の氣持ちが大きかったです。
小さい時から理由もわからずただただ強さに憧れていた自分でしたが年齢を重ねて振り返ると、自分自身を認めたかったのだと気づきました。そして空手を通して出会った恩師、先生、先輩、仲間たちが一生の宝となることなど空手を始めた時には想像できませんでした。
空手をする理由は様々だし、様々でいいと思っています。空手の上達に対して意欲的な人もいれば、趣味でコツコツ楽しんでいる人もいます。意欲の強弱はあれど「この人は空手又は道場が好きなんだなぁ」とか「生き生きとしてるなぁ」と感じたりすると喜びを感じます。
人それぞれ空手経験期間が短く終わる場合もあれば何十年と続く場合もあります。もちろん長く続けてくれることは実際、指導する我々にとってこの上ない喜びの一つです。しかし仮に短期間で終わったとしてもその稽古期間に「技を覚えるのが楽しい」「組手の攻防が楽しい」「学びがあった」「上達できた」「良い出会いに恵まれた」「体力がついた」「自信がついた」等と感じてもらうことができると嬉しいですし、そこを目指しています。
■ 氏名 荒井裕志
■ 段位 参段
■ 誕生日 1970年9月12日
■ 出身地 北海道札幌市
■ 血液型 O型
■ 趣味 読書
■ 好きな言葉 好きこそものの上手なれ
■ 大会実績
第15回全日本ウエイト制空手道選手権大会 中量級 優勝